各科の授業紹介⑧(技術科)
各教科の授業紹介8回目は技術科からです。技術科の小宮山先生にお話を伺いました。
Q1:小宮山先生、今日の授業はどのクラスですか。
A1:今日の授業は中学1年A組です。中学1年生は今、木材加工実習を行い今日は作品完成の日です。
加工が終了した部材を植物性オイルで塗装し、部品を組み入れて完成です。材料に、耐久性の高い木材と耐久性のある真鍮金具を使った「ペーパーウェイト」を作製しています。メモホルダーとして使えるように、学園校章に磁石を接着し、ペーパーウエイト本体に仕込まれた磁石でメモを挟める構造です。作品自体は生涯使用できる耐久性があるので、大人になって使用する時に学園の校章を見て、若き日の学園生活を思い出して懐かしんでもらえたらと思います。又、作品を長く使用する間に伐採された木材が再び育ち、木材資源が恒久的に循環できる環境学習も行います。
Q2:先生が授業をする上で、大切にされていることは何ですか。
A2:新島学園は伝統的に「手仕事」を大切にする実習を行ってきました。聖書の中でイエス様の若き日は「木工の匠」として語られていることもあり、学園は特に木材加工を大切にし、他校に無い特色ある実習を行っています。学園では色々な分野の授業や実習を行っていますが、特色は以下3点になります。
①「手仕事」を中心としたアナログ分野を大切にした学習。
②「実用できるプログラミング学習」でアプリコンテストを目標にしたデジタル分野
を大切にした学習。
③学園で作製する作品は上質な材料を使い、生涯使える美しく耐久性のある作品。
新島学園の技術科教育で大切にしていることは「教育の5原則」と「いのちの教育」「手作業の機会の少な い子供たちに、手仕事の楽しさを伝える」「アナログとデジタルのバランス良い学習」「命ある樹から頂く木材資源の有効活用と資源の循環の学習」「長い命を持つ作品は良い材料、美しいデザイン、心を込めた手作業の三位一体」「作品を長く愛用することを通じ、日々を丁寧に生き、心豊かな人生を楽しむ意識」です。
(技術科 小宮山仁)
中学部長・学年主任として学園を支えられ、学園の卒業生として学園の良さを理解しその美点を継承されている小宮山先生、本日はありがとうございました