新島学園が実践している教育は5つの原則によって定められ、
教育の根幹として大切に守られています。

1キリスト教精神を教育の基とする

青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ(「聖書」から)

新島学園は、キリスト教主義による新島襄の教育理念に深く根ざした学校です。そのため、キリスト教は新島学園の教育の基礎となるものと位置付けられています。
新島襄の目指した「天真欄漫として、自由の内おのずから秩序を得る人物」の育成のため、新島学園では、毎朝の礼拝や行事、キリスト教の時間などを通して日常的に聖書に触れ、その教えを身に付けることが、人間としての豊かな心と自治自立の精神を養うと考えています。

●新島学園におけるキリスト教との関わり方
・毎朝の礼拝
キリスト教主義の学校は神を礼拝する学校です。一日を礼拝によって始め、静かな気持ちで自分の進むべき道を考えます。
・キリスト教の時間
週1時間、「キリスト教」という授業があります。中学校は「道徳」の代わりとして、高校は「総合的な探究の時間」として学びます。
・キリスト教行事
イースター礼拝、特別伝道礼拝、学園クリスマス、新島襄召天記念礼拝など、独自のキリスト教行事があります。
聖書を読む生徒

2一人ひとりの生徒を愛し、その人格を重んずる

神は御自身にかたどって人を創造された(「聖書」から)

この原則の根底には、キリスト教の愛があります。キリスト教の愛とは相手を大切にすることです。教師は生徒との面談や保護者との情報交換を頻繁に行うだけでなく、常に担任と授業担当教師、部活動顧問が連携し、生徒一人ひとりの成長段階を把握し、学園生活をサポートしています。
これらのきめ細かな指導は、生徒を信じることから始まり、生徒の個性、すなわち人格を重んじることに立脚しています。
新島学園では、教師は勉強を教えるだけの存在ではなく、生徒にとって良き友なのです。
生徒と教師

3知識水準を高くし、勉学の喜びを教える

求めなさい。そうすれば、与えられる(「聖書」から)

アメリカで民主主義を知り、「民主主義の愛好家」となった新島襄は、教育によって民主主義の良き担い手を育てようとしました。良き担い手となるには、幅広い教養と深い知恵が求められます。
新島学園では「習熟度別授業」や「基礎学力定着テスト」「科目選択授業」などを取り入れることで、生徒の学力向上を目指しています。
日本に留学している大学生や大学院生を招き、英語によるディスカッションを通して自己啓発を体験し、グローバルな問題に目を向け、リーダーシップを養う「Global Studies Program」や、生徒の家庭学習もサポートする「スタディサプリ」など、多彩な試みも導入しました。
学力向上はもちろんですが、生徒が“勉学の喜び”を得ることや“知識の水準を高める”ことを目的としています。
授業 写真

4勤労を尊び、天然資源の利用を学ぶ

富は、天に積みなさい(「聖書」から)

新島襄は「労働は人生の良薬なり」との言葉を残しています。
働くことの喜びや、自然、人への感謝は生徒自身が体験を通じて得るものです。
例えば生徒全員が参加する学園周辺のごみ拾い活動。「自分たちが生活しているのは学園内だけではない」という意識のもと、全校をあげてごみを拾い、清掃活動を行うことで、資源の大切さや地域との絆を体験します。
また、「新島学園ファーム」での活動では、農作業体験を通して、自然への感謝や勤労意識を育んでいます。
新島ファームでの活動 写真

5己を知り、国を愛し、隣人に仕え、世界を友とする心を養う

愛によって互いに仕えなさい(「聖書」から)

新島襄は日本の国際人の草分けです。
現代社会で求められる真の国際人の育成には、異文化を知り、理解することが重要です。
新島学園にはそれを実現するためのさまざまな取り組みがあります。例えば、オーストラリアやアメリカへの中短期の海外留学。異文化の中に飛び込むことは、語学力の習得だけでなく、視野を広げ、自らを成長させる絶好の機会となります。
新島学園には、生徒が海外へと羽ばたくための準備が整っています。
留学 写真