１０月１２日（木）特別伝道礼拝が行われました。今年度は農村伝道神学校校長・日本キリスト教団川和教会の牧師である平良愛香（たいらあいか）先生をお迎えすることができました。平良先生は男性同性愛者であることをカミングアウトした上で牧師となられた方です。「迷惑をかける人になりたい」と題されたお話の中で、聖書に登場する盲人が、「わたしを憐れんでください」と叫ぶことで、自分の存在をイエスに知らせたことを伝えられ、周りに迷惑をかけても、迷惑だと思われても、叫ばなければ自分の存在を認めてもらえない弱者の思いに気づかされました。「周りに迷惑をかけないように」と教えられている日本の文化の中で、声を上げることができない人たちの思いに心を寄せることができたと思います。

自分のセクシャリティに悩み、何度も生きることをやめようと思った先生が、今ここに生きていて私たちに語りかけてくださっていることを奇跡のように思うときでした。すべての人たちが様々な立場と背景を持って生きています。お互いを認め合って生きていきたいと改めて思わされました。三線の音色に合わせてみんなで歌った讃美歌４２－２番、先生が作詞作曲された「主につくられたわたし」。自分らしく生きることの意味と大切さをかみしめることができたひとときであったと思います。