新島学園中学校・高等学校校長、学校法人新島学園理事長/学園長から、
皆様へのメッセージです。
新島学園中学校・高等学校 校長 小栗 仁志 写真

新島学園中学校・高等学校 校長
小栗 仁志

校長より

この度、新島学園中学校・高等学校の校長となりました小栗です。

本校は同志社大学の創立者である新島襄の教育理念に基づいた学校を、新島襄ゆかりの地である安中に創ろうという志により、1947年に創立された学校です。

新島襄の教育理念は二つの柱からなると思います。1つ目はキリスト教主義教育。2つ目は自由教育です。

キリスト教では、すべての人間は神様から果たすべき役割、すなわち「使命」と、それを果たすのに必要な力(能力や才能)を与えられてこの世界に生まれてきたと考えています。ですからすべての人間は、神様から期待される大切な意味を持つ存在なのです。そして使命は一つとして同じものはなく、一人ひとりの違いや個性は、神様が与えた必然であり、祝福だと考えます。
「キリスト教主義教育」の一つの目標は、生徒一人ひとりに自分が与えられた使命を自覚してもらい、自分や隣人が存在する大切な意味と価値を理解し、使命を果たそうという意思を持ってもらうことだと思います。人間は自分の欲望を満たすだけでは幸せにはなれないものです。使命に取り組む中で、自分の努力が他者の喜びに変わる経験をし、幸せと生きる意味を実感するのだと思います。
使命は神様と本人の間で決定、発見されるものですから、他人が決めることはできません。生徒が自分自身で様々なことにチャレンジし、トライアンドエラーを繰り返す中で見いだされるのだと思います。
新島襄が大事にした「自由教育」は、その格好の舞台となることでしょう。

大阪生まれ京都育ちの私が群馬に遣わされ、校長の任にあたることになったのも、神様の与えた使命だと思っています。力足らずの若輩ものですが、粉骨砕身、努力するつもりです。よろしくお願い致します。